家飲み

息子を亡くしてから親しくなった友達がいる


息子の同級生(Y君)のお母さんだ。




Y君が、息子と最後の日に会っていたので

いろいろと辛く悲しい思いをさせてしまった。


毎月の月命日、息子の誕生日、出張に行く前日

など、いつも家を訪ねてくれて

私達家族と寄り添ってくれている。


同じ哀しみを背負って一緒に生きているひとりだと思っている。



Y君のお母さんは生前の息子とは面識がなかったのだが

Y君を通じていろんな話を聞いていて


家には息子の写真とビールをいつもお供えして手を合わせてくれている、とても子供思いの強い母親だ。


Y君は出張で留守だったのだが

先日そのお宅にお邪魔して

流れで飲み会になってしまった時のお話。



すっかり酔っぱらってしまった友達が

T君(Y君の弟)と私の娘におつかいを頼んだ。


コンビニまでの道でふたりが


T「なんかうちのお母さん、酔っぱらってごめ  んね💦嫌だよね‥」


娘「んーん、大丈夫。

  ママがすごく楽しそうに笑ってて

  私も嬉しいから。」


という会話を交したことを後日教えてくれた。





私はすごく嬉しくて

久しぶりに嬉し涙が込み上げてきて

娘が愛おしくてたまらなくなった。


笑顔で明るく、しなやかに強く生きなくちゃ。


私が笑うことで

私の大事な人が喜んでくれる、

逆もまた然り。


これはごく自然に世の中にありふれていることかもしれないが

今の私達には深く濃く沁みる。



忘れたくないこの気持ちを、記しておく。